命の可能性

秋、庭に種をまいた。春の庭が明るく彩られますように、と。

冬になりやっと出てきたその芽たちは、寒さと強風で変色し、頑なに身を縮めていた。たまらず、いくつかを小さなプランターへ植え替え、リビングの日なたで育てた。

2月初旬、1番早く花を咲かせたのは室内プランターのものだった。愛らしかったが、その茎はヒョロっと伸びて花の色も淡かった。

片や、庭のそれらはどうだろう。

まだツボミさえ付けず、他の雑草と同じくらい地面に這いつくばっている。背を伸ばさないのは、強風をしのぐためだろう。しかしその分、茎は太く四方には力強い脇芽も見せている。おそらく、根も力強く大地に伸ばしているはずだ。倒れないよう、踏ん張るために。水を求めて、深く深く。

3月に入って、ようやく庭の花が咲き始めた。色は鮮やかな濃厚ピンクで、お日さまの元で輝いている。他の多くのツボミ達もふっくらとして、花開く時を待っている。そして、茎や脇芽は力強くエネルギーを溜め込み、さらなる成長を期待させる。

【過酷な環境の中で引き出された生きようとする力】を、まざまざとみた気がした。

命の知恵。命の可能性。人間もまたしかり。北出コーチがよく「悔しい経験や苦労こそが、人を前進させる。」というが、こういう事を言っているんだろう。厳しい状況の中で初めて引き出されていく力がある。そんな力がまだまだ私達の中に眠っている。子どもなら尚更だ。“今が成長のチャンス!”と前を向いた時、またひとつ命の可能性が広がっていくんだと、私は確信している。

春がまた来る。若い命たち、見守っているよ。私自身も精一杯この命を全うしよう。

by Koshi.

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